【漢方薬・生薬解説のまとめ】「柿蒂」「牡蠣」「辛夷」「桜皮」「桃仁」

いままで書いてきた、漢方薬・生薬についての記事をまとめました。

柿のへたの生薬、「柿蒂(してい)」とは?

柿のへたは、柿蒂(してい)という生薬の名前がついております。

柿蒂は、しゃっくりの特効薬として民間薬でも使われます。
柿蒂を煮込み、その煮汁を飲むという方法です。

柿蒂だけでもききますが、
柿蒂に、丁子(クローブ)と生姜を加えると、
柿蒂湯という漢方薬になり、より効果が高まります。

通常捨ててしまう、柿のへた。
それを有効利用。
エコな生薬です!

牡蠣の凄さ!食べてもよし、生薬としても利用!

牡蠣(カキ)は、
食べても美味しく、
エキスも美味しく、
そして、貝殻も重用されます。

漢方薬では、カキの貝殻を、牡蠣(ぼれい)とよび、
生薬として利用します。

生薬としての牡蠣(ぼれい)は、
神農本草経という古典に、下記のように記されています。
「傷寒(しょうかん)、寒熱(かんねつ)、
温瘧酒酒(うんぎゃくそんそん)、驚恚怒気(きょうけいどき)を主り(つかさどり)・・・・
久しく服すれば骨節を強くし邪鬼を殺して年を延す」

ボレイは精神安定作用があります。
その理由を、ボレイの成分の炭酸カルシウムだという説がありますが、
これは、あまりにも残念な見解です。

炭酸カルシウムが含有されている物は、他にもたくさんありますし、
ボレイの凄さは、成分の炭酸カルシウムでは説明できないものです。
では、どうして、ボレイが上記のような効能があるのか?
その理由は、和奏に直接聞いて下さい。

もったいぶっているわけでは、ありません。
ブログで文章として書くには、
和奏の文章能力が、あまりにも足りませんので。

生薬「辛夷(しんい)」について。サムライブルーとの関連性!?

本日、ロンドンオリンピックでの男子サッカーは、
残念な結果となりました。
(3位決定戦に破れ、4位)

話は飛びますが、
日本代表の青いユニフォームを
サムライブルーと表現しているのを良く耳にします。

そこで今回は、サムライにちなんだ、植物をご紹介します。

コブシです。
(サムライ→ブシ→コブシ・・・・・無理矢理・・・)

コブシ(モクレン科)のつぼみは、生薬としては
辛夷(しんい)と呼ばれます。

辛夷は、風邪(ふうじゃ)を除き、鼻を通し、
頭痛や、鼻づまりなどに使います。
精油成分が含まれるので、芳香が強いのが特徴です。

桜の生薬、「桜皮(おうひ)」について!

今日の雨で、桜の散るスピードも早くなってしまいますが、
桜は見るだけでなく、桜皮(おうひ)という生薬として、
漢方薬に利用されます。

桜皮は、桜の木の樹皮の生薬で、
鎮咳や去痰、膿を熟成させ排膿させる効能があります。

この生薬は、中国では使用されません。
撲樕(ぼくそく)という生薬の代用として、
江戸時代の医師、華岡青洲が利用した日本独自の生薬です。

「良いことを聞いた、
そっと桜の樹皮を剥いでみよう」

とは思わないで下さい。
それは罪です。
(誰も思わないと思いますが・・・(笑))

また、桜皮は、
皆様が花見などでよく見る、ソメイヨシノ(桜の木の種類)ではなく、

ヤマザクラ(Prunus jamasakura Siebold)の樹皮のため、
せっかく、罪を犯して近くの桜の樹皮をとっても、
桜皮でない可能性が高いです。

桜は目で愛でるのが一番です!!
あと少し、刹那の美しさを楽しみたいです。

感謝!桃の節句! 生薬としての桃は「桃仁(とうにん)」!

今週3月3日は桃の節句ですが、
昨日N様より、桃の花の差し入れをいただきました。
ありがとうございます!

日本でも中国でも、桃は昔から邪気を祓うとされています。
また、桃の種子は生薬として桃仁(とうにん)として重用されています。
(桃仁は血液を浄化し血をサラサラにする効果があります。)

治療院の入り口に飾ってありますので、来院される皆様、ぜひご覧下さい。

こんな小さなつぼみから、花が咲き、そしてあの大きなモモ(実)になる。
植物の力は偉大です。