めまいの漢方薬治療

めまいの原因とは？

めまいの西洋医学的な原因とは？

めまいは西洋医学的には大きく３つに分けられます。

• 回転性のめまい
• 浮動性・動揺性のめまい
• 立ちくらみのようなめまい

そして、その原因は、

• 自律神経の乱れ
• 耳の異常
• 脳の異常

や、その他の原因など、様々な原因が考えられます。

西洋医学的アプローチの薬や治療では、「めまい」が改善されれば良いのですが、
西洋医学的アプローチでなかなか治りづらいのが「めまい」の症状です。

それは、これという一つの原因が分かれば、西洋医学的アプローチで治しやすいのですが、
「めまい」は自律神経の乱れが根底にあって、その上で様々な臓器の機能低下など、原因が複数あり、その原因が複雑に絡みあっている場合が多いからです。
原因が複数ある場合は、西洋医学的アプローチがなかなか効かない場合がございます。

このような、根底に自律神経の乱れや、原因が複数ある場合は、
全身を調えることができる漢方薬治療の方ががオススメです。
では、漢方医学的にはめまいの原因は何とされているのでしょうか？

めまいの漢方医学的な原因とは？

漢方医学的には、めまいの原因は水毒であることが多いです。
（もちろん、水毒ではなくお血と言って、血の汚れや血液の巡りが悪い場合もございますが、多くの場合水毒が絡んできます。）

生まれ持った体質、ストレス、生活習慣のちょっとした間違い、など様々な原因によって、精気の巡りが悪くなり、
かなり悪くなると、水の巡りが悪くなります。
この、水の代謝が低下した状態のことを水毒といいます。

西洋医学的なリンパの流れの悪さも水毒に含まれますが、漢方医学的な水毒は、全身の水、全ての代謝が落ちた状況を含んだ考え方になります。

めまいの漢方的対策とは？

漢方薬により、体の精気の巡りを良くし、カラダ全体の水の代謝を上げ、水毒体質を改善することができます。
そして、ここが大切なのですが、漢方薬はただ、水の代謝を上げるだけでなく、
並行して、自律神経、ホルモン、免疫系のバランスを整えることができるのです。

全身のバランスを整えること、全身の水の巡りを良くすることは、漢方医学の得意分野です。

めまいに対しての代表的な漢方薬は、

• 苓桂朮甘湯（りょうけいじゅつかんとう）→水の代謝を高める
• 桂枝茯苓丸（けいしぶくりょうがん）→血を浄化し、血液の循環を高める
• 補中益気湯（ほちゅうえっきとう）→虚弱体質の改善により、全身の代謝を高める

などがありますが、大切なのは「めまい」にはこの漢方薬と決めるのでなく、
一人ひとりの体質をしっかりとみて、どの臓器が弱っているのか？
自律神経のバランスがどのように乱れているのか？
を判断して、一人ひとりの体質に合わせた漢方薬を選ぶことです。

「めまい」の原因として、「漢方的解釈の水毒」が多いと書きましたが、
あくまでも、それは一般的なもので、原因が「水毒」でない方も居られます。
「原因はこれなのでは？」という、先入観を捨てて、
一人ひとりの患者様の体質を深く知ることが大切になります。

今まで多くのめまいの患者様のサポートをしてきましたが、
漢方薬は「めまい」に対して、相性の良い薬であると実感しております。

めまいのツボ療法による対策とは？

また当院では、漢方薬を選ばせていただくことの他に、
「頭のむくみをとる」ツボ療法をお伝えしております。

この患者様が自分で行えるツボ療法により、
「頭のむくみ」が取れると、自律神経のバランスがとれやすくなり、
また、脳や耳付近の血流がよくなり、
漢方薬との相乗効果で「めまい」の体質改善を促せます。

自分で簡単に行えるため、続けやすいことが、このセルフケアの良い点です。

（左がツボ療法前の写真、右がツボ療法後の写真）

（ 8例 ）
（スライドしてご覧ください ）

患者様の声（口コミ）

めまいの漢方薬治療のQ＆A