「気とは何か?」「どのように気を感じているのか?」
皆様、おはようございます。
本日は「気の医学とは?気とは何か?」についてお話しします。
当院では、漢方薬や施術を利用して、気の巡りをよくする療術を行っております。
その上で、3つの質問を、よく受けます。
「気とは何ですか?」
「経絡ツボ療法とは何ですか?漢方薬ってどのように効くのですか?」
「どのように気を感じているのですか?」
今回の記事では、以上の質問に回答します。
気の医学とは?気とは何か?
東洋医学(鍼灸や漢方)は、気の医学と言われます。
気(精気)は万物のエネルギー、根源のエネルギーと言われています。
精(精力)により、人が形作られます。精に気が作用し、精気(エネルギー)が巡ることで、細胞が働き、内臓の働きが高まり、血液や神経の通りが良くなります。
そして、気は経絡(けいらく)という通路を通じて、全身をくまなく巡ります。
気の巡りが悪くなると、細胞の働きが低下、血流や神経の通りが悪くなり、痛みや不快な症状が表れます。
①漢方薬による治療は、気の診断を用いて、患者様の気の巡りを感じ、弱っている臓器を調べたり、体質を調べ、体質に合った漢方薬を飲んでいただくことで、全身の気の巡りを良くする治療方法です。
②経絡ツボ療法は、「ツボ」(気の巡りが悪い所)に刺激を与え、全身の気の巡りをよくする施術方法です。
- ツボを鍼や灸で刺激するのが、鍼灸治療。
- ツボを鍼や灸を使わずに、指やネオヒーラーという施術器具で刺激するのが、当院の施術方法です。
結果、気の巡りが良くなると、細胞の働きが高まり、内臓の働きや、血流や神経の通りが良くなり、痛みや不快な症状をとることができるのです。
どのように気を感じているのか?
では、気を私はどのように感じているのか?と言いますと、
眉間で気の流れを感じています。
- 気の流れが悪いところに手を置いたり、手をかざしたりすると
- 眉間の奥がキッュと閉まる感覚を受けます
- 治療して気の流れが良くなると、キュッとしまった感覚がとけます
漢方薬を選ぶ際にも、まず、気の診断により、患者様のどこの臓器が疲れているのか?などを判断し、それに合わせた漢方薬を選びます。
施術コースの間は、この眉間で気を感じる力を使い、気の流れの悪いところを見つけては、その部位を刺激して、気の流れを整えるということを繰り返しています。
気を感じる力は特殊な力?
この気の流れを感じる能力ですが、私は特殊な力とは思っていません。
人が本来持っている力に気づけただけと考えています。
人は体にとって悪いものに違和感を感じる力を本能的に持っています。
私は、この違和感を、気の流れが悪いところを見つけるのに利用しているのです。
治療したての頃は、とにかく必死に治そうとすると、何か違和感を感じる部分が見つかる。そして、その部分(ツボ)を治療する。すると、患者さんの調子が良くなる。という形でした。
患者さんの調子が良くなることは、とても嬉しいのですが、
違和感を何かでしか感じることができないため、(明確に自分の体のどこで感じているのかが分からないため、)毎日、ただ、ただ、必死に治療していました。
数年続けていったあるときに、私は違和感を眉間で感じていることに、やっと気づきました。
それに気づいてからは、違和感を感じる精度(気の巡りを感じる精度)も上がり、年々その精度は上がっています。
(*気の感じ方は、人それぞれなので、眉間で感じるのが正しいというわけではありません。)
気は目に見えない。本当にある?
最後に気はあるか?ないか?についてお話しします。
気は目に見えないものなので、本当にあるのか?ないのか?の議論になったりしますが、それは問題にしなくて良いと思います。
大切なことは、気があると前提にした上で、気を感じられる人が施術をし、患者さんにプラスの結果が起きるのか?それとも起きないのか?だと思います。
伝統医学として、気の医学(鍼灸や漢方薬)は今まで長い年月、慢性的な、痛みや不快な症状に対して結果を出してきました。
気を利用した療術は数千年前から行われており、今でも残っている事実が、効果があるという一つの根拠になると思います。
また、WHO(世界保健機構)も、鍼灸治療や漢方薬による治療は効果があると認定しています。
ですので、気の医学は利用価値があると思います。
私個人としては、気はあると思っています。気の流れを感じて、施術をしたり、患者様の体質に合った漢方薬をお渡しすることで、患者様の体が良い方向に変化することを現実に体験しているからです。
また、気を利用して、ツボ療法を行うと患者様も実感できるほど体に変化が起こります。
今まで、気の医学を利用して、多くの方をサポートさせていただきました。こらからも、よりサポートできるように精進していきます。
【追記】
上記に書いてあるように、施術中は眉間でずっと気の流れを感じながら、気の流れの悪い所を重点的に刺激し、その部位の気の流れが良くなるまで刺激します。
(気の流れが良くなったら、次の部位へ進みます。)
ですので、「〇〇の部位をしつこく刺激されているなぁ」
と感じましたら、その部位は気の滞りが強い場所であると思ってください。
長くなりました。ここまで、お読みいただき、ありがとうございます。
記事を読みまして、質問ございましたら、来院時にお伝えください。
それでは皆様、本日も素敵な一日をお過ごしください。
当院の漢方薬治療に興味がある方は、
漢方薬相談コースのページをご覧下さい
当院の施術に興味がある方は、
「ネオヒーラー×ツボ刺激」コースのページをご覧下さい
和奏漢方堂【自由が丘】院長
薬剤師(専門:漢方)・針灸師
東京理科大学薬学部 漢方研究室 卒業
アロマテラピーインストラクター
ソフィアフィトセラピーカレッジ講師
1978年 神奈川県生まれ
自らの病気(喘息・アレルギー体質)を漢方医学で治した経験から、
自分と同じように、西洋医学では対応できない症状で苦しんでいる人をサポートしたいと思い、
2006年「和奏漢方堂【自由が丘】」を開業。
漢方薬・鍼灸など漢方医学を軸に、
伝統医学から近代医学まで分野にこだわらず、
多岐にわたる療法の中から臨床において実践・効果的な療法を研究し、
独自の治療法を確立。
患者様が安心してより健やかな生活を送れることを願い、
気の診断を利用した「漢方薬相談」や
【ネオヒーラー×ツボ刺激】の施術を行っている。