薬酒としてのビール!苦味健胃・食欲増進などなど!
皆様、こんにちは。
本日は薬酒としてのビールについてお話しします。
ビールは主に大麦を発芽させた麦芽を酵素(アミラーゼ)で糖化させ、
ビール酵母でアルコール発酵させて作られます。
主な副原料としてホップが挙げられます。
ホップは苦みと香りが特徴的で、
古代から、健胃,静菌,催眠,食欲増進,消化促進として利用されてきました。
漢方的に考えてみても、苦味健胃作用と言われるように、
苦味性の生薬は健胃の作用があるものが多いです。
ホップもしかりです。
また、苦みは「心」に作用し循環器の働きを高めるといわれています。
ビールはアルコールとして、血液の循環を良くしますが、ホップもその作用を後押ししているかもしれません。
他にも、麦芽にはビタミンB群が豊富に含まれますし、
炭酸ガスには、胃壁を刺激して胃液の分泌を促すなど、
ビールは薬酒として十分に効能があります。
食事の前の一杯としては、最適と言えるでしょう。
しかし、一つだけ問題が、冷蔵庫の普及により、
ビールを冷やすという風習が現代にあります。
冷えたビールを大量に飲むことは、
カラダに冷えを溜めることになりますので、なるべく避けた方がよいです。
本来ビールは、常温で飲まれていたものですし、
現代でも常温で飲む地域や、
常温で飲む方が正しい飲み方のビールの種類もあります。
黒ビール(ギネスビールやエビスの黒ビール)は、
麦芽を強く熱し焦がしたものを原料としたもので、
通常のビールよりも、独特の苦みを楽しめます。
そして、常温で飲むとより風味が味わえる種類のビールです。
確かに冷えたビールはのどごしが良く、
美味しいと感じるのも納得できます。
ですので、1杯は冷えたビールで、
それ以上は常温で飲むなども、オススメです。
また、基本的に適量を飲むことが大切です。
人により、適量は変わってきますが、
目安としてビールの1日の適量は、500ml~700mlと言われています。
(私は、もっと飲んでしまいますが、、、)
ビール好きの方は、薬酒としての効果を感じながら飲めば、
より気分よく飲めると思います。
お試しください。
それでは皆様、本日も素敵な一日をお過ごしください。
和奏漢方堂【自由が丘】院長
薬剤師(専門:漢方)・針灸師
東京理科大学薬学部 漢方研究室 卒業
アロマテラピーインストラクター
ソフィアフィトセラピーカレッジ講師
1978年 神奈川県生まれ
自らの病気(喘息・アレルギー体質)を漢方医学で治した経験から、
自分と同じように、西洋医学では対応できない症状で苦しんでいる人をサポートしたいと思い、
2006年「和奏漢方堂【自由が丘】」を開業。
漢方薬・鍼灸など漢方医学を軸に、
伝統医学から近代医学まで分野にこだわらず、
多岐にわたる療法の中から臨床において実践・効果的な療法を研究し、
独自の治療法を確立。
患者様が安心してより健やかな生活を送れることを願い、
気の診断を利用した「漢方薬相談」や
【ネオヒーラー×ツボ刺激】の施術を行っている。