ぬるめ温度のお風呂?熱めの温度のお風呂?それぞれの効能と注意点、ヒートショックプロテインとは?

入浴の図

皆様、こんにちは。
お風呂に入るとき、お湯の温度はどのくらいがいいのでしょうか?
お湯の温度によって、体に与える効果が違ってきます。
ぬるめのお湯と熱めのお湯、それぞれにどんな効能があるのか、本日はお話しします。

ぬるめのお湯(38度~40度)の効能と注意点

ぬるめのお湯に浸かると、副交感神経が優位になり、心身がリラックスします 。
これは、睡眠の質を高めたり、ストレスを緩和したりするのに役立ちます。
ぬるめのお湯は、1日の疲れを取りたい時や、長めに入ってくつろぎたい時におすすめです。

長く浸かるときは、半身浴がオススメ

ぬるめのお湯に長く浸かることで、体の芯まで温まり、血行がよくなります。
これは、免疫力を高めたり、冷え症を改善したりするのに有効です。

長く浸かるときには、半身浴がオススメです。
全身浴で長く浸かると、水圧が全身にかかり、体に負担がかかる場合があるからです。

熱めのお湯(42度以上)の効能と注意点

熱めのお湯に浸かると、交感神経が興奮し、心身が活発になります。
これは、眠気を覚ましたり、気分をリフレッシュしたりするのに適しています。
また、40度~42度の熱めのお湯に20~10分程度入ると、ヒートショックプロテインという体内物質が増えます。

ヒートショックプロテインとは?

ヒートショックプロテイン(HSP)とは、細胞が熱やストレスにさらされたときに発現するタンパク質の一群です。
HSPは、免疫力の向上や疲労回復、美肌効果など、さまざまな健康効果が期待されています。

ヒートショックプロテインを出す入浴法とは

HSPを出す入浴法とは、熱めのお湯に長めに浸かることで、体温を上げてHSPの産生を促す方法です。具体的には、以下の手順に従います。

  1. 入浴前に水分補給をする。
  2. かけ湯をする。手や足、身体など心臓に遠い箇所からゆっくりとお湯に浸かります。血行を良くして体温を上げやすくします。
  3. 湯船に入る。湯の温度は40度~42度が適しています。40度であれば20分41度であれば15分42度であれば10分程度の入浴時間が目安です。(舌下で体温を計り、38度まで上がるのが理想です。)
  4. 入浴後は保温する。体についた水分はしっかり拭き取り、体が冷えないように着替えます。水分補給も忘れずに行います。

熱め入浴法を行うオススメの時期

上記の入浴法で、HSPの産生が高まりますが、産生の高まりは入浴後の2日目が一番高いです。
ですので、例えば、5月5日に何か大事なイベントがあって、体の機能を高めたい場合。
2日前の5月3日に熱め入浴法を行うと良いことになります。
もちろん、日常的に行っても構いませんが、熱め入浴法には注意点があります。

注意点

高温や長時間の入浴は体力を消耗したり、血圧が上がったりする危険性があります 。
特に心臓や血圧などに持病がある方や高齢者の方は注意してください。

また、肌の水分や皮脂が流れ出してしまい、乾燥やかゆみを引き起こす可能性が高まります。
肌が弱い方は、熱めのお風呂は避けた方がよいと思います。

お風呂全般の注意点

1.疲れているとき、体力がない時は浸からない。
湯船に浸かると、多かれ少なかれ、疲れます。
体に水圧がかかったり、汗をかくからです。
そのため、疲れているときや体力がない時は、長時間浸からない方がオススメです。

2.お風呂前後に水を接種
お風呂で汗をかくと、水分量がへります。
また、血圧が高くなる場合もあるので、お風呂前後には水を接種しましょう。

ぬるくても熱くてもどちらでも良い!

結局、ぬるめのお風呂、熱めのお風呂、どっちが良いのか?
それは、どちらでも良いです。

上記の注意点を守ったうえであれば、
皆様が、好きな温度で好きな時間入ってください。
効能ばかりを考えて、無理してお風呂に入っても意味がありません。
気持ちよいのが一番です。

もちろん、お風呂に浸かるのが苦手な方はシャワーで構いません。

それでは皆様、本日も素敵な一日をお過ごしください。