『季節の花と漢方薬』全12回
*「季節の花と漢方薬」の記事をまとめました。
第1回 「葛 クズ」について!
![クズの花](https://wakana-med.com/wp-content/uploads/2018/08/1-kuzu.jpg)
本日は素敵なコラムをご紹介します。
同じ漢方研究室で、和奏が尊敬する先輩の一人、
鈴木達彦薬学博士より、
以前に東京理科大出版会から出された、
『季節の花と漢方薬』
という冊子をいただきました。
この冊子は一般の学生や一般の方に向けて書かれた物で、
植物についてとても分かりやすく、また面白く説明されています。
(鈴木博士は漢方の研究の分野で、とても凄い方です。)
これは、和奏だけで楽しむのはもったいない・・・
是非、皆様にもご紹介したいと思い、
先輩に了承をえて、
先輩が理科大から了承をえていただき、
ブログに載せて良いことになりました。
達彦先輩、ありがとうございます。
下記をクリックしますと、PDFファイルが開きます。
第2回 「アロエ」について!
![キダチアロエの花](https://wakana-med.com/wp-content/uploads/2018/08/2-aroe.jpg)
本日は、
和奏の先輩の鈴木達彦博士のコラム
『季節の花と漢方薬』の第2回です。
今回はアロエをご紹介します。
(ボタンをクリックで、PDFファイルが閲覧できます。)
アロエヨーグルトでおなじみのアロエですが、
伝統医学的には、主に外用として火傷などに使われます。
詳しくはコラムを参照下さい。
第3回 「ミカン」について!
![枳実と陳皮](https://wakana-med.com/wp-content/uploads/2012/03/3-mikan-e1533875109771.jpg)
本日は、
和奏の先輩の鈴木達彦博士のコラム
『季節の花と漢方薬』の第3回です。
今回はミカンをご紹介します。
(上記をクリックで、PDFファイルが閲覧できます。)
本文にもありますが、ミカン科の植物の一つで、
ベルガモットは紅茶の香り付けに使われ、
アールグレイの香料であります。
ベルガモットは精油でも販売されており、
通常の紅茶に、ベルガモットの精油を垂らすと
アールグレイ風になります。
しかし、日本では精油は雑貨の扱いのため、
飲用を禁止しておりますし、
アールグレイを飲みたい場合は、
アールグレイを買った方が美味しいです。
ですので、紅茶にベルガモットの精油を垂らす行為は、
良い大人はマネをなさらないで下さい。
第4回 「フクジュソウ(福寿草)」について!
![フクジュソウの花](https://wakana-med.com/wp-content/uploads/2018/08/4-fukujyusou.jpg)
本日は、
和奏の先輩の鈴木達彦博士のコラム
『季節の花と漢方薬』の第4回です。
今回はフクジュソウ(福寿草)をご紹介します。
(上記をクリックで、PDFファイルが閲覧できます。)
フクジュソウは春を告げる花で、
薬用としてヨーロッパにおいて、強心薬として
使われていたようです。
恥ずかしながら、和奏はこの冊子を頂いて、
初めて知りました。
それにしても、とても綺麗な花です。
他に強心薬として有名なジギタリスも
綺麗な花を咲かせます。
綺麗な上に、強い心をもつとは、
2つとも、立派な薬用植物です!
第5回 「オウレン(黄連)」について!
![オウレンの根茎](https://wakana-med.com/wp-content/uploads/2018/08/1437006395.jpg)
本日は、
和奏の先輩の鈴木達彦博士のコラム
『季節の花と漢方薬』の第5回です。
今回はオウレン(黄連)をご紹介します。
(上記をクリックで、PDFファイルが閲覧できます。)
黄連のように、漢方薬はアロマセラピーと違い、
根茎を使った生薬が多くあります。
(アロマセラピーで使う精油は、
葉や花などから抽出されることが多いです。)
コレには深い理由があるのですが、
この話は、また今度に。
第6回 「ウスバサイン(細辛)」について!
![ウスバサイシン](https://wakana-med.com/wp-content/uploads/2018/08/1356041095.jpg)
本日は、
和奏の先輩の鈴木達彦博士のコラム
『季節の花と漢方薬』の第6回です。
今回はウスバサイン(細辛)をご紹介します。
(上記をクリックで、PDFファイルが閲覧できます。)
九窮(きゅうきょう)を通すという、
力強い効能を持つ細辛は、とても重要な生薬です。
第7回 「レンギョウ(連翹)」について!
![レンギョウの花](https://wakana-med.com/wp-content/uploads/2018/08/795316b92fc766b0181f6fef074f03fa.png)
本日は、
和奏の先輩の鈴木達彦博士のコラム
『季節の花と漢方薬』の第7回です。
今回はレンギョウ(連翹)をご紹介します。
(上記をクリックで、PDFファイルが閲覧できます。)
連翹はレンギョウの果実を乾燥させた生薬です。
解毒、排膿、抗炎症作用があります。
今回注目するのは、生薬の使用部位です。
連翹の様な、果実を使用する生薬は、
全てではありませんが、解毒作用があります。
果実は新しい命です。
古いものを推しだし、新生する力があります。
果実を使うときに、
上記のような意味を持たせることもあります。
生薬やハーブの使用部位で、
その性質を大きく分類することは、
生薬の性格を判断するための、一つの材料となります。
第8回 「ボタン(牡丹)」について!
![ボタンの花](https://wakana-med.com/wp-content/uploads/2018/08/1439334027.jpg)
![牡丹皮](https://wakana-med.com/wp-content/uploads/2018/08/1396334011.jpg)
本日は、
和奏の先輩の鈴木達彦博士のコラム
『季節の花と漢方薬』の第8回です。
今回はボタン(牡丹)をご紹介します。
(上記をクリックで、PDFファイルが閲覧できます。)
ボタンの根の皮は、牡丹皮(ぼたんぴ)と言い、
重要な生薬として、多くの漢方薬に配合されています。
牡丹皮の作用は、駆オ血作用と言って、
オ血という、漢方でいう循環が悪くなってとどこおった血液を、
浄化する作用があります。
牡丹皮の特徴は香り高さと、えぐみです。
このえぐみが、血液の浄化の一要因となっております。
「立てば芍薬、座れば牡丹、歩く姿は百合の花」
と言われるように、牡丹は薬効だけでなく、
見た目も美しい花です。
第9回 「ウイキョウ(茴香)」について!
![ウイキョウ](https://wakana-med.com/wp-content/uploads/2018/08/s1406818249.jpg)
![ウイキョウの果実](https://wakana-med.com/wp-content/uploads/2018/08/s1432818264.jpg)
本日は、
和奏の先輩の鈴木達彦博士のコラム
『季節の花と漢方薬』の第9回です。
今回はウイキョウ(茴香)をご紹介します。
(上記をクリックで、PDFファイルが閲覧できます。)
ウイキョウは芳香性(香りのある)健胃薬として、
漢方薬で用いられます。
CMでおなじみの胃腸薬、太田胃散などにも、
配合されております。
薬としてだけでなく、
香辛料として、フェンネルという名で利用されたり、
意外に身近な植物です。
第10回 「ベニバナ」について!
![ベニバナの花](https://wakana-med.com/wp-content/uploads/2018/08/1383321744.jpg)
本日は、
和奏の先輩の鈴木達彦博士のコラム
『季節の花と漢方薬』の第10回です。
今回はベニバナをご紹介します。
(上記をクリックで、PDFファイルが閲覧できます。)
紅花(ベニバナ)の花は
紅花(コウカ)と読まれて、生薬として使われます。
作用については、上記のコラムを参照下さい。
紅花を扱うときの注意点は
間違えて、服につけないようにすることです!
赤い色素がなかなかとれません。
通常の生活では、ベニバナ油を扱うことがあっても、
紅花を扱うことはあまりないと思いますが・・・
第11回 「ゲンノショウコ」について!
本日は、
和奏の先輩の鈴木達彦博士のコラム
『季節の花と漢方薬』の第11回です。
今回はゲンノショウコをご紹介します。
(上記をクリックで、PDFファイルが閲覧できます。)
ゲンノショウコは、止瀉作用・整腸作用があるので、
慢性的な下痢の方にオススメです。
第12回(最終回)「キキョウ」について!
![キキョウの花](https://wakana-med.com/wp-content/uploads/2018/08/12-kikyou.jpg)
本日は、
和奏の先輩の鈴木達彦博士のコラム
『季節の花と漢方薬』の第12回(最終回)です。
今回はキキョウをご紹介します。
(上記をクリックで、PDFファイルが閲覧できます。)
キキョウの有効成分のサポニン類。
サポニン類は界面活性作用があり、
キキョウのサポニンは鎮咳・去痰作用があります。
このサポニンのサポはラテン語のsapo(石鹸)が由来だそうです。
ネーミングのセンスが抜群です。
ラテン語は植物の学名などの学術用語でよく使われます。
例)グレープフルーツの学名は、Citrus paradisi
下線部がラテン語。
基本的に、どこの世界に言ってもCitrus paradisiと言えば、
グレープフルーツのことを指します。
学名は共通言語として、とても重要な役割を果たします。
話が飛びましたが、
今回で、鈴木達彦博士のコラム
『季節の花と漢方薬』全12回は終了です。
面白く、ためになる植物コラムを紹介することができました。
達彦先輩、ご協力ありがとうございました。
![](https://wakana-med.com/wp-content/uploads/2020/08/profiletutaya_11.jpg)
和奏漢方堂【自由が丘】院長
薬剤師(専門:漢方)・針灸師
東京理科大学薬学部 漢方研究室 卒業
アロマテラピーインストラクター
ソフィアフィトセラピーカレッジ講師
1978年 神奈川県生まれ
自らの病気(喘息・アレルギー体質)を漢方医学で治した経験から、
自分と同じように、西洋医学では対応できない症状で苦しんでいる人をサポートしたいと思い、
2006年「和奏漢方堂【自由が丘】」を開業。
漢方薬・鍼灸など漢方医学を軸に、
伝統医学から近代医学まで分野にこだわらず、
多岐にわたる療法の中から臨床において実践・効果的な療法を研究し、
独自の治療法を確立。
患者様が安心してより健やかな生活を送れることを願い、
気の診断を利用した「漢方薬相談」や
【ネオヒーラー×ツボ刺激】の施術を行っている。