顎関節症・歯ぎしり対策には『舌上』が重要!|歯の噛みしめを止める方法とは?TCHの改善?頭痛・耳鳴りにも効果あり?マウスピースは効果があるか?
TCH(tooth contacting habit)(歯列接触癖)とは何か?
皆様、TCH(tooth contacting habit)(歯列接触癖)という、良くない習慣をしっていますか?
歯科領域で問題となる癖です。
意識しないで、歯が接触しているだけで、顎関節に長時間、力がかかり、口の筋肉が緊張が取れず、顎関節症の発症や睡眠時の歯ぎしりの原因になったりします。
歯が軽く接触しているかどうかなんて、気にしたことがない。
という方の方が多いとおもいます。
しかし、知らずしらずに、TCHを行ってしまうことで、様々なもったいないことが起きています。
TCHで、こんな症状が
- 顎関節症・歯ぎしりの原因・顎の筋肉の痛み
- 緊張感がとれず、自律神経のバランスを崩しやすい。
- 顔のリンパ・血流が悪くなり、頭痛・耳鳴りや、顔の肌ツヤが悪くなる。
- 歯の痛み・えらが張ってくる
では、どのようにTCHの対策をとればよいのか?
それは、歯と歯を接触しないように、意識することです。
しかし、この方法、簡単なようで難しいです。
歯と歯を接触しないように、意識することは微妙な力加減で、これを意識しすぎると、今度は、そのことがストレスになったりします。
そこで、オススメの方法が、舌の位置を意識することです。
舌上でTCH対策!
舌の位置を意識されている方は、少ないと思いますが、実は、舌の正しい位置は、舌を上あごにつけた、「舌上」の状態です。
舌を吸盤のように、上あごにつけてみてください。
この状況で、口を閉じると、勝手に上下の歯が接触していないことに気づくはずです。
(注意点は、舌先が上の歯の裏に接触しないことです。)
(上の歯の裏に、持続的に力が加わると、出っ歯となります。)
舌を上にし、口をとじ、鼻呼吸を心がけると、勝手にTCH対策になります。
結果、次のような効果が期待できます。
- 顎関節症・歯ぎしりの予防、顎の筋肉の痛みの予防
- リラックスした状態をつくり、自律神経のバランスをととのえられる。
- 顔のリンパ・血流がよくなり、頭痛・耳鳴りの予防、肌ツヤがよくなる。
- 歯痛予防・えら張りの予防
舌上で、唾液の分泌もアップ!
さらに、
- 唾液の分泌がよくなります。
「舌上+口を閉じる+鼻呼吸」 この状況を試すと、唾液がジュワっと出てくると思います。
唾液は、東洋医学では精力のバロメーターと言われており、唾液の分泌が少ないと、精力が落ち、免疫力が落ちたり、口腔内の細菌が増えたり、消化がしづらくなったり、と、カラダに様々な負担がかかります。
舌上によって、唾液の分泌もあがるので、舌上は、一石五鳥のセルフケアと言えます。
実は難しい、舌上!?
このように、舌上はとても、オススメのセルフケアですが、習慣化するのはとても難しいです。
和奏でオススメするセルフケアの中でも、一番難しいと思っています。
「舌上が良いのは分かった!よし始めよう!」と
思っても、なかなか、習慣化するのが難しいです。
なぜなら、すぐに忘れてしまうからです。
人と話をしたら、舌上でなくなります。
そのあと、思い出さなければ、舌上を続けられません。
携帯電話の利用!
そこで、オススメなのが、携帯電話の待ち受け画面を利用することです。
携帯電話の待ち受け画面に「舌上」の文字を入れたり、画像で張ったりします。
すると、携帯電話を見るたびに、「舌上しなくちゃなぁ」と、思い出すことができます。
「そこまでしなくて良いだろう」と思わられる方もいると思いますが、歯ぎしりや顎関節症でお悩みの方は、一度、そこまでしててでも、徹底的に舌上を心掛け、そして、TCHの癖の改善をすることも一案です。
お試しください。
まずは2週間!
「ずっと頑張ろう」とすると、なんだか、気分的にも辛くなります。
ですので、まずは、2週間頑張ってみて、どのようなカラダの変化があるかを感じてみてください。
*舌上に関して、歯科医師の書いたオススメの本があります。
興味ある方は一読ください。
顎関節症・歯ぎしりにマウスピースは効果があるか?
上の記事を読まれた患者様から、質問がありました。
「歯ぎしり予防に、マウスピースをしていますが、マウスピースは効果がありますか?」
まずは1週間試してみましょう!
結論から言いますと、
試してみて、結果が良ければ合ってます。
続けましょう!
結果が悪ければ、無理に続ける必要はないです。
マウスピースをして、寝てみて、翌朝、
「あごが調子が良い。」
「なんだか、しっかり寝られている気がする」
という方は、マウスピースが合っています。続けるのがオススメです。
マウスピースをして、寝てみて、
「大した効果を感じない。」
「口の中が違和感で、なんだか眠りづらい」
という方は、合っていません。
無理に続ける必要はないです。
マウスピースは、根本の原因の除去にはならない?
マウスピースは、かみ合わせを整えることで、あごへの負担を軽くすることが1番の目的です。
しかし、「噛む」という癖を治すわけではありません。
「噛む」ことの癖を治すのに一番のオススメは、日中に舌上を心掛け、歯の接触する癖を治すことです。(意識下)
歯を接触させないという癖が、日中(意識下)についてきますと、睡眠中(無意識下)でも、「噛む」癖が治りやすくなります。
ですので、顎関節症や歯ぎしりの方への一番のセルフケアは、舌上で「歯の接触する癖」を治すことです。
そして、マウスピースは、その治す過程で使ってみて、使用感が良ければ、続けるというのが、個人的に、オススメです。
「ツボ刺激×ネオヒーラー施術コース」もオススメです。
症状が軽いものであれば、今回お伝えした、舌上だけでかなり楽になると思います。
ただし、なかなか治らない症状や、今すぐ不快な症状を取りたい方は、是非当院に来院ください。
施術コースは、顎関節症などの症状に、早く対応できる治療です。一度ご相談下さいませ。
詳細は施術コースのページをご覧下さい
和奏漢方堂【自由が丘】院長
薬剤師(専門:漢方)・針灸師
東京理科大学薬学部 漢方研究室 卒業
アロマテラピーインストラクター
ソフィアフィトセラピーカレッジ講師
1978年 神奈川県生まれ
自らの病気(喘息・アレルギー体質)を漢方医学で治した経験から、
自分と同じように、西洋医学では対応できない症状で苦しんでいる人をサポートしたいと思い、
2006年「和奏漢方堂【自由が丘】」を開業。
漢方薬・鍼灸など漢方医学を軸に、
伝統医学から近代医学まで分野にこだわらず、
多岐にわたる療法の中から臨床において実践・効果的な療法を研究し、
独自の治療法を確立。
患者様が安心してより健やかな生活を送れることを願い、
気の診断を利用した「漢方薬相談」や
【ネオヒーラー×ツボ刺激】の施術を行っている。