ドラッグストアの漢方薬は効くのか?漢方薬は病名でなく、体質と証に合わせて選ぶ!?
西洋医学と漢方医学の診断の違い。
西洋医学では、検査をし、病名が決まり、
それに対して、治療薬が決まります。
(基本、患部の検査が多い)
一方、漢方医学は、全身を診て、
その人の体質、証(カラダの状況:体調)を判断し、
今でている不快な症状の根本の原因をさぐり、
根本の原因を解消するための漢方薬を選びます。
慢性の胃痛がある方がいたとします。
西洋医学では、胃酸が出すぎているのか?胃の保護作用が弱いのか?
胃にポリープがあるのか?・・・
など、患部を調べ、出てきた検査結果に対して、治療薬を選びます。
漢方医学では、全身の気の巡りを診断し、カラダのどの部位が弱っているのか?
結果として、胃痛という症状があるが、根本の原因はどこか?
を調べます。
一つの例としては、慢性の胃痛の根本の原因が呼吸器であることもあります。
その場合、胃腸の調子をととのえつつ、
呼吸器の調子をととのえる漢方薬を飲むことで、
胃痛が解消するだけでなく、胃痛になりにくい体質になることもできます。
漢方薬は体質と証に合わせて選ぶ
時々、「●●(病名)に効く、漢方薬はありますか?」
と、質問されることがあります。
漢方医学の基本は、病名に対してこの漢方薬が効く。というものではありません。
漢方薬は病名でなく、その人の体質・証(カラダの状況)に合わせて選ぶものだからです。
そのため、おなじ病名でも、
100人居たら、100通りの体質があり、
100通りの漢方薬の選択があります。
ドラッグストアの漢方薬は効くのか?
ドラッグストアなどでは、
「この症状にはこの漢方薬」という形で漢方薬が売っています。
ご自身で症状を判断し、漢方薬を購入される方もいると思います。
今までの話だと、「このような形の漢方薬は飲んでも効かないのでは?」
と、思われたのではないでしょうか。
一人一人の体質に合わせたものでなく、
「ある症状にはこの漢方薬」という考え方は、
漢方医学でなく、西洋医学に近い考え方だからです。
しかし、このような形で飲んだ漢方薬でも、効く可能性があります。
ドラッグストアなどで置かれている漢方薬は、
守備範囲が広いものが多く、
「飲んでみたら、結構効いた!」ということがあります。
西洋薬でなかなか治らない。
時間がないから、漢方薬をドラッグストアで自分で買いたい。
などの場合は、チャレンジするのがオススメです!
上手く効いたら、自分に合った漢方薬だったということです。
芯の体質までは変わらないとしても、症状が治まり、
自分で納得いく状況であれば、十分だと思います!
1箱飲んで、考えましょう!
ただし、その漢方薬を1箱飲んでも、全く効いた気がしない場合は、
長期で続けるのはやめた方が良いです。
漢方薬は効くまでに時間がかかるイメージがありますが、
1箱飲んでも、全く効いた気がしない場合は、
ほとんどが、その人に合っていない漢方薬です。
その時は、専門の医療機関や、漢方相談薬局に行くのがオススメです。
和奏漢方堂【自由が丘】の漢方薬の種類は毎回違う!
ちなみに当院では、気の診断によって、全身を診て、
患者さんの体質や、その時の体調を診て、
漢方薬を選び、お渡しします。
数回来院される場合、
お選びする漢方薬の種類は、かなりの確率で毎回変わります。
なぜなら、体質・体調は2週間、3週間経てば必ず変わります。
少しの変化であっても、同じカラダであることはないからです。
同じ種類の漢方薬でも、違う漢方薬?
「今の漢方薬が合っているので、
今回は種類は変えずに行きましょう」
という場合も、時々あります。
その時も、種類は同じですが、
同じ漢方薬ではありません。
なぜか?
それは、当院では毎回、その時の患者様の体質に合わせて、
漢方薬に「気」を入れているからです。
(漢方薬がより効くように)
ですので、同じ種類の漢方薬であっても、
気の入れ方が変わることで、より今の体質にあった漢方薬となります。
漢方薬に気を入れる??
「気なんて入れたって、変わるはずないよ」
と思われる方が多いはずです。
しかし、
同じ漢方薬、同じ製造番号の漢方薬であっても、
気の入れ方が変わることで、
味さへ変わります。
敏感な方は、実際に
「味が全然違う!」と驚かれます。
機会がありましたら、皆様も体験下さい。
当院の漢方薬治療に興味がある方は、
漢方薬相談コースのページをご覧下さい
和奏漢方堂【自由が丘】院長
薬剤師(専門:漢方)・針灸師
東京理科大学薬学部 漢方研究室 卒業
アロマテラピーインストラクター
ソフィアフィトセラピーカレッジ講師
1978年 神奈川県生まれ
自らの病気(喘息・アレルギー体質)を漢方医学で治した経験から、
自分と同じように、西洋医学では対応できない症状で苦しんでいる人をサポートしたいと思い、
2006年「和奏漢方堂【自由が丘】」を開業。
漢方薬・鍼灸など漢方医学を軸に、
伝統医学から近代医学まで分野にこだわらず、
多岐にわたる療法の中から臨床において実践・効果的な療法を研究し、
独自の治療法を確立。
患者様が安心してより健やかな生活を送れることを願い、
気の診断を利用した「漢方薬相談」や
【ネオヒーラー×ツボ刺激】の施術を行っている。